利休鼠(りきゅうねずみ)
今日も、カルチャーどうもんの講座の日でした。
先週に引き続き、しつこいようですが、「城ヶ島の雨」の話題。😅☔️
歌詞に出てくる、「利休鼠の雨」とは?との質問をいただきました。
ん?ねずみ?🐭
なぜ、雨とねずみ?🐭☔️🐭😨
「利休鼠」とは色の名前です。
「利休色」という、千利休と縁の深い抹茶の黒ずんだ緑色から出た言葉で、「緑色を帯びた灰色」。
「利休鼠」は、利休色の鼠色がかった色をいうそうです。
つまり「利久鼠の雨」とは、暗い緑に灰色が混ざったような雨のことらしいです。
作詞の北原白秋が、当時、社会的にも経済的にもどん底にあった心境を表した「陰鬱な雨」という感じでしょうか。
社会的にも経済的にもどん底…。😰
気持ち、わかる気がします。(?)😅
ちまみに、古代の日本語の色を示す言葉は、「赤」「青」「黒」「白」しかなかったらしい。それぞれの色を別な漢字で表すと、「赤」=明(メイ、あかるいこと)、「青」=漠(バク、はっきりしないさま)、「白」=顕(ケン、あきらかであること)、「黒」=暗(アン、くらい、くろっぽい)
とのことで、灰色は、白と黒の中間色でもありますが、「青」の部類にも入るらしいです。
緑色を帯びた黒っぽい灰色の暗くて、はっきりしない色の感じ。
浮かぶ画像としては、水墨画の中の雨の様子、
私の中ではそんなイメージでしょうか?
苦難と悲嘆に満ちた白秋の心情が、そんな画像を通して表現されているのかもしれません。
6月もまだ残り半分。
雨の日もあることでしょう。
次に雨が降った日は、この「利休鼠の雨」を想像してみようかと思います。
☔️☔️☔️☔️☔️
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